退職後の資産運用は必要か?退職金運用の方法を紹介

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退職後の資産運用は必要か?退職金運用の方法を紹介

退職金は必要?

退職後の資産運用は、老後の生活を充実させるためには必要不可欠なものです。

退職してせっかく時間に余裕ができたのだし「年に数回は旅行がしたい」「何か趣味をみつけたい」と考え、「退職金運用をして資産を増やそう」と考える人も多いと思います。

一方、「ハイリスク・ハイリターンなものに投資をして失敗したくない」「資産運用して大切な老後資金が減ったらどうしよう」といった心配もつきものです。

しかし、「人生100年時代」と言われる昨今、定年退職後から残りの人生は30年以上…。退職後に資産運用をしなければ、旅行や趣味に投じるお金が捻出できない寂しい老後生活を送らなければならない可能性があります。

基本的に退職後の資産運用はお金の寿命を延ばす運用を目指します。老後の大切な生活資金を博打のような運用をし減らしてしまっては本末転倒です。では、具体的にどんな運用方法があるかというと、①投資信託、②債券、③生命保険が挙げられます。

本記事では、これまで説明した内容について詳しく解説することに加え、退職後の資産運用の相談先についてもお伝えします。

最後までご覧いただけますと幸いです。

「最低限の生活」or「ゆとりある生活」

そもそも退職後、どれくらい生活費がかかるかご存知でしょうか。

一般的に夫婦二人暮らしの場合、食費、水道光熱費など、最低限の生活費として「月々23.2万円」が必要と言われています。

一方、旅行やレジャー、趣味への支出を充実させた、ゆとりある老後生活を送る場合「月々37.9万円」が必要とされており、年金だけではとても賄えない金額となっています。

退職後、最低限の生活が送れれば良いと考えていても、歳を重ねるごとに増加する医療費や健康維持にかかる費用を抑えることは難しいものです。

そのため、ある程度余裕をもった資金計画をする必要があります。

退職金運用の方法

では、いったいどのように退職金運用をしたら良いのか。

代表的な退職金の運用方法を3種類紹介します。

退職金運用としての投資信託

いちばん有名な退職金運用の方法ではないでしょうか。

国内に6,000本程存在し、国内株式や海外株式など色々な種類の資産に投資が可能です。

「毎日100円」「毎月10,000円」等、少額から購入できることもメリットです。

ただしその反面、自身で選んで購入する場合、選択肢が広いため何を購入すれば良いのか判断が難しいという課題もあります。

また、購入後は運用管理費として一定額の手数料が発生するため、購入後もきちんと運用ができているかチェックする必要があります。

退職金運用としての債券

国債や社債など、1年や半年毎に決まった金利が受け取れる商品です。

発行体(国や会社)が破綻しなければ満期償還と同時に額面通りの金額で戻ってくるため、元本の安全性を担保しながら退職金運用が可能です。

更に円建てで購入すれば、為替の影響を受けず安定的に金利収入を得ることができます。

しかし、日本は超低金利政策が続いているため、円建ての債券では十分な利子の獲得が難しいのが現状です。

一方、米ドルをはじめ海外の通貨建てであれば、低金利に慣れた日本人からは魅力的な水準の金利獲得が可能です。

退職金運用としての生命保険

「万一の補償を備えつつ、ある程度はお金を増やしたい」「自分で運用内容の確認は面倒だな…」というような方は生命保険でも資産運用は可能です。

死亡や病気の補償に備えつつ、投資信託や債券を購入しているのと同じような資産効果を得られるものもあります。

加入者に変わり、保険会社が投資判断をするため、あなたは株価や為替を気にする必要がありません。

ただし、その分自己判断で投資信託を購入するよりも利益が少なくなる点には注意が必要です。

おすすめする退職金運用の相談先

これまで3種類の退職金運用の方法を紹介しましたが、実際に運用をはじめる前に退職金運用のプロへ相談することをお勧めします。

退職金運用の相談というと、まず銀行やFP等がまず思い浮かぶかもしれませんが、ここでは近年注目度が増すIFAについてご紹介します。

IFAとは

ifaとは

既存の金融機関から独立した経営方針の下、中立的な立場で顧客の立場に立った金融アドバイスができる事業形態です。欧米など、金融リテラシーの高い国では「金融アドバイザーはIFA」というのが一般的になっているようです。

IFAは、一般的に証券会社や保険会社など、複数の金融機関と提携しているため、豊富な商品ラインナップの中から最適な提案をすることが可能です。また、IFA業界には証券会社出身者が多く、経験豊富な資産運用のプロからアドバイスを貰える点もメリットです。

また、転勤が無い会社が多いため、長期的な退職金や資産運用・形成のアドバイザーを探している人にとっても魅力的かもしれません。

まとめ

ここまで退職金運用の方法・相談先等について解説しましたが、実際は退職金や保有する資産を「増やす」「遺す」など、選択肢はさまざまです。もちろん、「増やしながら遺す」ということも可能です。

少しでも不安や気になることがあれば資産運用のプロに相談しましょう。

大切な退職金の運用を相談するには、下記の3点が大事です。

■生涯の資産運用パートナーになってくれるか

■中立的な立場で最適な提案・アドバイスをくれるか

■幅広い商品を扱っているかどうか

最後になりますが、退職金や資産運用は長期に及び行うものです。短期間で成果を出すことはプロでも難しいです。

生涯に渡って信頼できる資産運用のパートナーを見つけ、充実した老後生活を満喫しましょう。

ifaへの相談の流れ

著者

永尾 大地

(株)outperform
代表取締役

不動産業に特化した広告代理店、証券会社、不動産会社、個人事業主として金融仲介業(IFA)等を経て(株)outperformを設立。金融商品だけではなく、不動産などを含めたコンサルティングを行っており、資産を「増やす・守る・遺す」といったあらゆる資産運用ニーズに応えている。
会社経営者や不動産オーナーなど、個人・法人を問わず好評を得ている。
保有資格:AFP、宅建士