債券投資の役割再考。株高の今だからこそ考えたい「クッション」としての価値

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債券投資の役割再考。株高の今だからこそ考えたい「クッション」としての価値

クッション

日経平均株価や米国のS&P500指数が最高値を更新するニュースを目にするたび、「投資をしていて良かった」と胸を撫で下ろしている方も多いのではないでしょうか。あるいは、「乗り遅れてしまった、今からでも買うべきか」と焦りを感じている方もいらっしゃるかもしれません。

新NISAの普及もあり、世の中の関心は「いかに効率よく資産を増やすか」、つまり「株式」に集中しています。書店に行けば「S&P500だけでいい」「全世界株式(オルカン)一本でOK」といったタイトルの本が平積みされ、SNSでは高いリターンを誇る運用成績のスクリーンショットが飛び交っています。

しかし、株価が好調な今だからこそ、私たちはあえて少し地味なテーマについてお話ししなければなりません。それが今回の主役、「債券」です。

株式市場が右肩上がりの時、債券の存在感は薄くなりがちです。「株なら年利10%以上も狙えるのに、なぜ数%の債券を持つ必要があるのか?」「資金効率が悪いのではないか?」そう感じるのは自然なことです。

ですが、プロの投資家や富裕層ほど、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)の中に必ずと言っていいほど「債券」を組み入れています。彼らは知っているのです。債券こそが、予測不能な市場の荒波から大切な資産を守る「クッション」の役割を果たすことを。

今回は、株高の今だからこそ見直したい、債券投資の本来の価値と活用法について、株式会社outperformの視点から深掘りしていきます。

なぜ、今「債券」なのか?

「晴れの日に傘を買え」という格言があります。雨が降ってからでは、傘は売り切れているか、足元を見られて高値で売られているかもしれないからです。投資の世界も同じです。

株式市場は、歴史的に見れば長期的には右肩上がりですが、短期的には激しく乱高下します。数年に一度、あるいは十数年に一度、資産価値が30%、40%と暴落する「○○ショック」が必ず訪れます。

現在のような株高の局面では、多くの方が「自分はリスクを取れる」と錯覚しがちです。しかし、実際に暴落が起きた時、株式100%のポートフォリオを持っていると、資産が日々溶けていく恐怖に耐えられず、最安値で売却して市場から退場してしまうケースが後を絶ちません。

この時、ポートフォリオの中に債券が含まれていると、状況は一変します。

一般的に、債券は株式とは異なる値動きをする傾向があります。景気が悪くなり株が売られる局面では、安全資産である国債などが買われ、債券価格が上昇(または下落幅が限定的)することが多いのです。

つまり、債券を持っていることで、資産全体のダメージを和らげる「クッション(緩衝材)」の効果が働きます。「株は下がったけれど、債券が支えてくれているから大丈夫」。この精神的な余裕こそが、長期投資を継続するための最大の武器となります。

株高で皆が浮かれている今こそ、足元のクッションが十分に機能するかどうかを確認すべきタイミングなのです。

株式と債券の決定的な違い

そもそも、株式と債券は何が違うのでしょうか。根本的な仕組みを理解しておきましょう。

株式は「出資証券」です。企業にお金を出してオーナーの一人になることです。企業の業績が良ければ配当や株価上昇という形で大きなリターンが得られますが、倒産すれば価値はゼロになる可能性があります。返済の義務はありません。

一方、債券は「借用証書」です。国や企業にお金を貸すことです。「いつまでに返します(満期)」「それまで毎年これくらいの利息を払います(クーポン)」という約束手形です。

発行体が破綻しない限り、満期になれば額面金額が戻ってきますし、約束された利息も入ってきます。株式に比べてリターンは控えめですが、その分、安全性は格段に高くなります。

投資において「リターン」は不確実なものですが、「リスク(変動幅)」はある程度コントロール可能です。そのコントロールレバーの役割を果たすのが、株式と債券の比率なのです。

「クッション」としての3つの機能

債券をポートフォリオに組み入れるメリットは、単にリスクを下げるだけではありません。具体的に3つの機能があります。

1. 資産全体の変動を抑える(精神安定機能)

先ほどもお伝えした通り、株式と債券を組み合わせることで、資産全体の値動きをマイルドにすることができます。 例えば、リーマンショックのような大暴落時、株式のみで運用していた人は資産が半減したかもしれません。しかし、債券を半分持っていれば、資産の減少幅はずっと小さく抑えられたはずです。 「夜、枕を高くして眠れるポートフォリオ」を作るためには、債券というクッションが不可欠です。

2. 定期的なインカムゲイン(収入)の確保

多くの債券からは、定期的に利子(クーポン)が支払われます。 株式投資、特に最近人気の米国テック株や投資信託などは、配当を出さずに再投資に回すものが多く、売却するまで現金が手に入りません。 一方、債券からの利子は、相場の良し悪しに関わらず、約束された日にチャリンと入ってきます。これは、定年退職後などで給与収入がない世帯にとっては、非常にありがたい「定期収入」となります。また、暴落時でも現金が入ってくるという事実は、投資を続けるモチベーション維持にも繋がります。

3. リバランスの原資となる(攻めの準備)

ここが意外と知られていない重要なポイントです。 株式市場が暴落した時、債券価格が安定(あるいは上昇)していれば、その債券を売却して、安くなった株式を買い増すことができます。これを「リバランス」と言います。 もし株式しか持っていなければ、暴落時に買い増す資金がなく、指をくわえて見ているか、恐怖に駆られて売るしかありません。 債券を持っていることは、暴落時における「攻めのための予備資金」を持っていることと同じ意味を持つのです。

今の金利環境と債券投資のチャンス

「でも、債券は金利が低くて魅力がないのでは?」と思われる方もいるかもしれません。確かに、日本国内の預金金利や国債利回りは長らく超低水準でした。

しかし、世界に目を向ければ状況は異なります。米国の利上げにより、米国債をはじめとする海外の債券は、過去数十年と比較しても魅力的な利回り水準になっています(※為替リスクには注意が必要です)。

また、日本国内でも徐々に金利のある世界が戻りつつあります。 「株式のような派手な成長は期待しないが、銀行預金よりは良く、かつ元本割れのリスクを極力抑えたい」というニーズに対して、債券投資は非常に合理的な選択肢となります。

特に、すでに一定の資産を築かれた富裕層の方や、退職金を受け取ったシニア世代の方にとっては、「増やす」こと以上に「守りながら、少しずつ増やす」ことが重要です。その主役となるのは、間違いなく債券です。

債券選びの難しさとIFAの役割

ここまで債券の魅力をお伝えしましたが、実際に「どの債券を買えばいいのか」となると、株式以上に難しいのが現実です。

国債(日本、米国、その他)、社債(格付けの高い企業、少しリスクのある企業)、仕組み債(複雑な条件付きのもの)など、種類は多岐にわたります。 また、債券には「金利が上がると価格が下がる」というシーソーの関係があり、購入するタイミングや期間(デュレーション)の選定には専門的な知識が必要です。

銀行や証券会社の窓口では、手数料が高い複雑な「仕組み債」や、特定のテーマ型ファンドを勧められることがありますが、それが本当にお客様の「クッション」として機能するかは疑問が残る場合もあります。

私たち株式会社outperformは、中立的な立場のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として、お客様の資産全体を見渡した上で、最適な債券の組み入れをご提案します。

「株式がこれくらいあるので、債券はこの種類のものを、これくらいの期間で持ちましょう」 「為替リスクを取りたくないのであれば、為替ヘッジ付きの外国債券か、国内の社債を検討しましょう」 「今は現金の比率が高いので、その一部を短期の米国債で運用して利回りを得ましょう」

このように、お客様のリスク許容度や目的に合わせて、オーダーメイドの「クッション」を設計します。

「守り」を固めてこそ、「攻め」が活きる

車の運転でも、高性能なブレーキとエアバッグがあるからこそ、安心してアクセルを踏むことができます。投資も全く同じです。 債券という強固な「守り」があるからこそ、株式という「攻め」の資産を長期で持ち続けることができるのです。

株高の今だからこそ、一度立ち止まってご自身のポートフォリオを見直してみてください。 もしもの時の衝撃を吸収する「クッション」は、十分に備わっていますか?

「自分の資産配分が適正かどうかわからない」 「債券に興味はあるが、何から始めればいいかわからない」 「銀行で勧められた商品が本当に良いものか診断してほしい」

そのような疑問をお持ちの方は、ぜひ一度、株式会社outperformにご相談ください。私たちは商品を売るのではなく、あなたの資産を長期的に、安心して守り育てていくための考え方や方針をご提案しています。

市場が穏やかな今のうちに、万全の備えをしておきましょう。それが、未来のあなたとご家族の安心につながります。

【さいごに】IFAに相談するなら「outperform」

ifa

本記事では一括投資と積立投資の特徴やメリット・デメリットを説明してきましたが、これが正解ということはありません。判断に迷った場合や複数の選択肢を比較したい場合は、対面アドバイザーの一種「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」に相談してみてはいかがでしょうか。

IFAは、証券会社や保険会社等の金融機関と業務委託契約を結び、所属組織に縛られず中立な立場から商品を提案できるのが最大の特徴です。世間的にはまだ馴染みは薄いですが、ネット証券と同じプラットフォームを使って資産運用を行いながら、必要に応じて対面でのきめ細かなアドバイスを受けられるという「いいとこ取り」のサービスを提供しています。

私たちoutperformは複数の証券会社・保険会社と業務提携しており、「証券・生命保険・不動産」をワンストップで相談できる強みがあります。さらに、税理士や弁護士といった士業と外部連携をしていたり、不動産など金融以外の経験を有していたりと、金融以外の分野にも精通した資産運用全般に長けたIFAが在籍しています。

もしIFAに相談してみたいとお考えでしたら、是非一度outperformまでご相談ください。「生涯にわたる資産運用アドバイザー」として、あなたに最適なご提案をさせていただきます。


著者

永尾 大地

(株)outperform
代表取締役

不動産業に特化した広告代理店、証券会社、不動産会社、個人事業主として金融仲介業(IFA)等を経て(株)outperformを設立。金融商品だけではなく、不動産などを含めたコンサルティングを行っており、資産を「増やす・守る・遺す」といったあらゆる資産運用ニーズに応えている。
会社経営者や不動産オーナーなど、個人・法人を問わず好評を得ている。
保有資格:AFP、宅建士