大手証券会社との取引をすべきか?失敗例を紹介

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大手証券会社との取引をすべきか?失敗例を紹介

証券会社に依頼失敗

大手証券会社へ資産運用や投資の相談をしようと考える方は多いと思います。

インターネット証券では少し不安であったり、証券会社と付き合いがなかったりといった理由で大手証券会社に飛び込む方は非常に多いです。

しかし、ネームバリューがあるからといって安心するのは大きな間違いです。

実際に大手証券会社との取引をして失敗や後悔したという理由は、①商品を勧める時だけ連絡がある、②ニーズに合っていない商品を勧められる、③似たような商品ばかり勧められるといったことが挙げられます。特に、大手証券会社は中堅・中小証券会社と比べ親身になってくれないという印象は強いようです。

本記事では大手証券会社との取引をすべきか、これまで説明した内容を詳しくお伝えすることに加え、資産運用の相談先について解説していきます。

商品を勧める時だけ連絡がある

証券会社の営業

普段は担当者からほとんど連絡はないものの、「今ある商品を売却して、ひとつにまとめませんか?」「新規上場株式があるので、いかがでしょうか?」と普段の状況を把握していないにも関わらず、一方的な提案を受けることがあります。

担当者としては良かれと思って提案をしているはずですが、突然そんな提案を受けたらあまり良い気はしないですよね。

そうなるには理由があり、大手証券会社の担当者は超多忙です。一日の業務の中で「朝ミーティング」「新規開拓」「商品提案」「事務作業」など、限られた時間の中で業務をこなしています。更に、入社から数年経っていれば数百名の顧客を担当することが一般的で、日常業務をこなしつつ全ての顧客に満足のいくアフターフォローをするのは無理に等しいのです。

ニーズに合っていない商品を勧められる

しつこい営業で困る

口座開設当初、「なるべくリスクがあるものには投資したくない」など意向を伝えていたものの、勧めてくるものは「値上がりを狙った商品ばかり…」というようなニーズに合わない商品を勧められることもあります。

大手証券会社では、頻繁に募集期間が決まった商品(例:販売期間が12月1日~15日まで)が販売開始されます。それぞれ営業マンはノルマを抱え、それぞれの顧客へ勧誘を行います。そのため、顧客のニーズに合致していなくても勧誘先が枯渇した場合には勧誘せざるを得ないこともあるのです。

もちろん、投資家としてはさまざまな商品のラインナップがあり、選択肢が多いことはメリットとなりますので、本当に必要な商品かどうかはしっかりご自身で判断しましょう。

似たような商品を勧められる

また、大手証券会社はグループ会社が運用している商品を積極的に勧める傾向があります。

〇〇アセットマネジメントや■■投信など、自社のグループ会社で投資信託等を運用していることがほとんどで、顧客へ勧誘する際もグループ会社が運用するものを中心に勧めることが多くなってきます。

もちろん営業マンも他社で扱う商品を「とても良い商品だからお客さまに買ってもらいたいな」と思うでしょうが、証券会社ごとに取扱商品が変わるため、心から良いと思うものを勧められないという現実もあります。

担当者が頻繁に変わる

大手証券会社では、転勤により2~5年程度で担当者が変わります。

総合職の場合、全国を渡り歩き出世していくことが多く、同じ支店に長期留まることは非常に稀です。主観になりますが、特に優秀な営業マンの場合、割と転勤頻度が高い印象があります。

そしてお客さまは担当者の変更の都度、資産の状況や今後の運用方針などを伝える必要があります。

せっかく信頼できる担当者に出会っても数年で変わってしまうことは避けられず、長期的に同じ人に担当して欲しいという方は注意が必要です。

資産運用はどこへ相談したらいいか

ここまで大手証券会社について解説してきましたが、結論から言うと、資産運用は中立的な立場からアドバイスを提供しているところを頼るべきです。

ここからは近年注目を集めるIFAについて解説します。

IFAとは

ifaとは

IFA(Independent Financial Advisor)とは既存の金融機関から独立した経営方針の下、中立的な立場で金融アドバイスができる事業形態です。

次に、IFAと取引するメリットを解説します。

経験豊富な担当者取引が可能

IFAには経験豊かな証券会社出身者が所属していることがほとんどです。

更にFP(ファイナンシャル・プランナー)や宅建士、生命保険募集人の資格保有者も多く、証券の域だけではなく資産全般の観点から運用のアドバイスが可能です。

豊富な商品ラインナップ

IFAは証券会社に限らず、保険会社など複数の企業と提携をしていることが多く、さまざまな商品から最適なものの提案を受けることができます。

上記で述べたように、専門家がそれぞれ皆さんのニーズに沿って、「増やす」「遺す」など最適な提案が受けられるはずです。

生涯の資産運用パートナー

IFAは地域に根差しているところも多く、基本的には転勤がありません。

そのため、資産運用のアドバイザーというよりも「生涯にわたる資産運用パートナー」として皆さんの人生に伴走していくイメージに近いと思います。

<まとめ>

大切な資産運用の相談先選びは非常に重要です。

一度投資を開始してしまうと、他の会社へ切替えるのも相場状況等もあり、なかなか簡単にいかないものです。

満足のいく資産運用ができるよう、長期にわたり信頼できる資産運用パートナーを見つけましょう。

ifaへの相談の流れ

著者

永尾 大地

(株)outperform
代表取締役

不動産業に特化した広告代理店、証券会社、不動産会社、個人事業主として金融仲介業(IFA)等を経て(株)outperformを設立。金融商品だけではなく、不動産などを含めたコンサルティングを行っており、資産を「増やす・守る・遺す」といったあらゆる資産運用ニーズに応えている。
会社経営者や不動産オーナーなど、個人・法人を問わず好評を得ている。
保有資格:AFP、宅建士