分散投資をしなかった場合の投資信託の運用失敗事例

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分散投資をしなかった場合の投資信託の運用失敗事例

分散投資

銀行預金の低金利、昨今の物価高、新NISAなどをきっかけに資産運用をしている方が増えてきている中、投資信託で運用している人は大勢います。

うまくいっている人もいれば、投資信託で資産運用を始めて失敗したという人も多くいます。資産運用にはリスクがあり、資産の値上がりが期待できる一方、資産が減ることもあります。これから始めようとする方は「お金を増やすために資産運用したいが失敗したくない」、「投資信託で失敗しないにはどうしたらいいか」と考える方もいらっしゃるでしょう。実際過去に投資信託で失敗したケースの代表的なものには下記のようなものがあります。

  • 担当者に無理矢理勧められた商品を購入する
  • 一つの商品にのみ投資する
  • 市場動向に左右された判断をしてしまう
  • 流行りの銘柄に飛びついてしまう
  • 分配金重視で商品を選ぶ
  • 短期的な値上がりばかり期待している

本記事では、投資信託の運用失敗事例の一つである「一つの商品にのみ投資」をした場合どうなるか、過去の失敗例を踏まえて詳しくお伝えしていきます。最後までご覧いただけますと幸いです。

一つの商品にのみ投資する

一つの商品のみ投資

一つの商品にのみ投資をするということは、投資対象としている特定の資産のみで値上がり値下がりするのでリスクが大きくなります。

例えば日本株式の投資信託(以下:A)だけに投資した場合、Aに組み入れられている日本株の上げ下げによって資産が変動します。

例えば、日本株全体が暴落してしまったとき、Aが投資対象としているのは日本株のみになっているため、組み入れられている日本株が上昇するまで資産が戻らないなんてこともあります。

また、同じ日本株式で運用する投資信託であってもファンドマネージャーによって組み入れ銘柄や運用手法が違い、運用のパフォーマンスに差が出ることがあります。日本株が上昇基調にある中、Bという日本株式の投資信託は値上がりしていても、Aは値上がりしていないということもあり、商品の運用次第では上昇時の恩恵を受けられない可能性もあります。

このような失敗をしないために、日本株式の投資信託に投資をするにしても複数の商品を購入する、日本株式だけでなく様々な投資対象の投資信託に分散して投資をするなどの対策をすることによってリスクを分散させることができ、資産運用がうまくいく可能性が増します。

過去に合った実例

実例紹介

ここからは私が実際過去に担当したお客様の事例を紹介します。

証券会社に勤めていた際に担当していたお客様から、土地の売却によりまとまった資金が入ったため、何か良い運用方法はないかとご相談をいただきました。その頃、日本株式のマーケットが好調であったため日本株式で運用する投資信託(以下:C)と、リスク分散のために海外の株式・債券などの複数の資産で運用しているバランス型の投資信託(以下:D)での運用をお客様にご提案しました。お客様も日本株式が上昇する見通しを持っていたためCの購入には前向きでしたが、Dに関しては派手な値動きがないとのことから、土地の売却代金3,000万円でCのみを購入されました。

運用当初は日本の株式市場が好調でCも値上がりしていましたが、その後コロナショックにより世界全体のマーケットが急落し、Cも大きく値下がりしました。そこでお客様に値下がりしている局面での買い増しを提案し、追加で購入していただきました。結果マーケットがその後上昇基調になり、Cはコロナショック以前の価格に戻る前に損失がなくなりました。

しかし、下落時に新たに運用に回せる資金がなく買い増しが出来ていなかった場合、上昇時にコロナショック以前の価格まで戻すのに時間がかかり、損失を取り戻すことは難しかったです。同時に購入を提案したDもコロナショックの影響で値下がりはしたものの、海外の株式・債券などの複数の商品に投資をしていたため、Cに比べ下落幅が少なく損失も少なかったです。もし下落時に余裕資金がなかった場合、CとDに分散して投資をしていた方が下落時に損失を軽減することが可能でした。

上昇時には一つの商品に投資をした方が大きな利益を得ることがありますが、相場が常に上昇するということはなく、下落した時に商品を分散していたことによって損失を軽減できたというケースは多くあります。

まとめ

インカムゲイン

今回投資信託の失敗例の一つである「一つの商品にのみ投資をする」について解説してきましたが、投資の基本は分散投資です。

投資信託には日本やアメリカ、世界全体など国や地域ごとの株式・債券・不動産などを投資対象としているものや、ロボット・AIなどのテーマを投資対象としている商品が多数あります。先述したとおり、株式相場が下落している時は株式の投資信託だけでは成果を出すことは難しいです。しかし債券で運用している投資信託も保有することにより株式の下落の影響を受けにくく、債券の金利での運用益を得ることが可能です。逆に債券で運用している投資信託一つのみに投資をしていると、株式相場が上昇局面の時に恩恵を受けることは難しいので、一緒に株式で運用している投資信託を保有することで上昇局面時の値上がりの恩恵も受けられます。

株式相場が好調な時や、流行りの銘柄が上昇している時には、関連する投資信託のみで運用した方が大きな利益に繋がることがあります。しかし運用資金を一つの商品にまとめていると相場が急落した際や、流行りが過ぎ去ってしまい大きく下落した時などに資産に大きな影響が出てしまいます。そういったことを防ぐために、国や、地域、資産、テーマなど複数の商品に資産を分けて運用することでリスクが分散され、失敗することも減るでしょう。

しかし多数ある投資信託の中から「どのように分散して投資したらいいのか」とご自身で考えて運用するのは大変なことです。また複数の商品を保有するということはその分管理が必要となってきます。手間と時間がかかるのが嫌という方や、ご自身で複数の商品を管理するのは難しいという方は一度、資産運用アドバイザーのプロと言われるIFAに相談してみてはどうでしょう。

IFAとは

公的年金

IFAは”Independent Financial Advisor”の略で、近年業界で注目を集める金融アドバイザーの業態の一種です。

大きな特徴は、既存の金融機関から独立した経営方針の下、中立的な立場で顧客の立場に立った金融アドバイスができる事業形態にあります。

まだまだ認知度が低く分かりにくいため下記に特徴を紹介します。

顧客に寄り添った提案が可能

大半のIFA法人は既存の金融機関と資本関係はなく、提携する証券会社から販売要請やノルマは課されることがないため、顧客のメリットを最優先した提案が可能です。

豊富なサービスラインナップ

IFA法人は複数の証券会社と提携しているケースが多く、豊富な商品ラインナップから顧客に最適なものを提案できる強みがあります。

資産運用アドバイザーのプロであるIFAに相談することで、最適な資産運用ができることでしょう。

さいごに

もしIFAに相談してみたいとお考えでしたら「金融資産・生命保険・不動産」などをワンストップで相談できる強みがある私たちoutperformにご相談ください。

「生涯にわたる資産運用アドバイザー」として、あなたに最適なご提案をさせていただきます。

もし現在、対面取引でお困りのことがあれば、お客様に寄り添うことができる私たちoutperformに是非ご相談ください。

ifaへの相談の流れ

藤原孝則
著者

藤原 孝則

営業部長

大学卒業後、国内証券会社に入社。東京や大阪など大都市圏の富裕層向けに資産運用コンサルティングを行う。顧客からのニーズに応えるためoutperformに入社し、金融商品以外の商品も含めた資産運用アドバイスを行っている。特に国内株式や投資信託への知識が豊富。
保有資格:AFP