IFAにならなきゃよかった・・・その原因は?対策も紹介

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IFAにならなきゃよかった・・・その原因は?対策も紹介

ifa失敗

IFAに転職して後悔している・・・。

近年大きな注目を集めるIFAは2023年6月時点で6,544人と、2021年6月末の4,036人から6割以上と大幅に数を伸ばしています。(出典:日本証券業協会)

一方、IFAに転職しなければ良かったという声を聞くことも確かです。

具体的には「手数料目的の回転売買をしてしまいがち」、「PDCAが回せない」、「雇用条件をきちんと確認していなかった」といったことが挙げられます。

本記事ではIFAへの転職を検討している人向けに、IFAになって後悔した理由に加え、IFAに転職してから後悔することのないよう、事前に注意すべき点について詳しく解説していきます。最後までご覧いただけると幸いです。

IFAに転職して後悔した理由

ifa転職の後悔

はじめに、IFAに転職し後悔した理由について3点紹介します。

これらは私自身が多くのIFAと関わる中で聞いた実話です。

手数料目的で回転売買をしてしまいがち

大半の人は「お客様のためになることがしたい」「自分が納得したものしか勧誘したくない」「会社都合の売買は推奨しない」といった志を持ってIFAになります。

しかし、IFAを続けていると思ったように収入が得られないケースは多々あります。その際、自分の生活を守るため手数料を上げようとすると、結局証券会社で散々してきたような不要な回転売買を顧客に強いることになります。高い志を持ちIFAになったにも関わらず元の木阿弥になり、せっかく信じてついてきてくれた顧客を蔑ろにするケースが散見されます。結果、顧客からの信頼を失うことはもちろん、IFAになってまで同じことをやるのであれば顧客基盤の充実している「証券会社にいればよかった」となるのです。

PDCAが回せない

IFAは証券会社に勤めているときと違い桁違いに時間に余裕が持てます。朝のミーティング、見込み提出、乗換案件を探すことなどはもちろんありません。これらがないだけで随分時間を持て余します。

しかし、これまで漫然とトップダウンで仕事をしてきた多くの人はこの時間を有効活用できずにつまずきます。IFAは個人事業主とはいえ、一事業主であり社長のようなものです。事業主になったのであれば自分の力で仕事を生み出すことが必要です。自ら考え、行動するといった基本的なPDCAサイクルを回せない場合、「やれることがない…」と言っているIFAをよく見かけます。

IFAになりたての頃は顧客開拓を進めることに時間を費やしますが、それも一巡して来た際に真価が問わることになります。特にリテール出身者で株式や募集商品に特化している場合それは顕著に表れるかもしれません。

雇用条件をきちんと確認していなかった

「知人が所属しているから」と安易にIFA法人を選ぶと後悔することになります。

雇用条件によっては、「住宅ローンが通らない」「賃貸マンションを借りるにも保証会社の審査が通らない」など、IFAになってから色々と生活に不便を覚えるケースは多々あります。

IFAには大きく分けて、2種類の働き方があります。

ひとつめは「正社員型」です。所属するIFA法人の方針に沿って営業活動を行い、インセンティブは少なめです。しかし、保険代理店や宅建業を併設しているIFA法人も多数あり、会社に勤めながらも最低限の保障は保ちつつ働き方の幅を増やすことができる可能性もあります。

一方、多くのIFAは「業務委託型」を選択しています。もちろん収入が多くなりますが、年金や健康保険、雇用保険のような社会保障は無く、自ら加入手続きする必要があります。多くのサラリーマンはこれらの手続き関連に不慣れだと思うので、最初の頃は少々苦労するかもしれません。仕事に関しては、IFAの傍ら他の事業を始めるなど、前項で述べたように時間を有効活用できるため可能性は無限大です。

自分自身の力を信じて業務委託IFAを選択することには反対しません。しかし、業務委託IFAになったもののあまりうまくいかず早々に辞めてしまう人も多数います。その場合、IFAになり「一生涯担当します」等と話し付いてきてくれた顧客に大きな迷惑をかけてしまいます。その点を踏まえ、それぞれメリット・デメリットを考慮し働き方を選択したいものです。

IFAの転職前に確認したいこと

ifa転職前

一度所属したIFA法人からの転籍は可能です。しかし、手間と時間がかかることに加え、何より顧客に負担をかけることになります。顧客から書類の徴収、場合によっては顧客から証券会社への連絡をお願いすることもあります。最悪の場合、その手続き中に相場の急変があったにも関わらず「取引ができない…」なんて事が起きなくもありません。

そうならないためにも、以下3点はチェックしましょう。

IFA法人の営業方針をしっかり知る

IFA法人の経営方針は非常に大事です。IFAへの還元率、提携先、送客など確認すべきポイントは多岐にわたります。

提携先が充実し仕事をする上でのインフラ整備がされているIFA法人の場合、顧客基盤やコンサル力が十分にある人は向いているかもしれません。

一方、会社としてしっかり経営方針を策定し、それに向け提携先の拡大や採用を勧めている会社も存在します。会社として研修やノウハウの共有を行い、まだIFAとして新しい知識を吸収して成長したいのであればこういった法人があることも見逃せません。

雇用条件はとても大切

先ほども解説しましたが、雇用条件の選択はとても難しいです。

せっかくIFAになるのであれば「自由に働きかつ収入もサラリーマン時代よりも増やしたい!」ということであれば間違いなく業務委託が適しています。

ただこんな風に考える人は多いのではないでしょうか?

IFAには興味がありなってみたいけど「せめて家賃分くらいの固定給は欲しい」「家族もいるので社会保険には加入しておきたい」。保障がある分収入は業務委託に比べると劣りますが、証券会社に比べると働き方の自由度は格段に上がります。

先ほど解説したIFAになって後悔していたケース等も鑑みつつ自分に合う会社を探しましょう。

福利厚生は確実に悪化する

ほとんどのIFA法人はあなたが所属する証券会社と比べ会社の規模は小さくなります。特に国内上場企業に勤めている場合、家賃や住宅補助、持株会、企業年金、退職金制度など福利厚生はとても充実しています。一方、正社員、業務委託問わずIFA法人は中小企業が多く、上記のような福利厚生制度を求めるのは難しいでしょう。

これらの制度がない中で人生設計をする必要があることもしっかり考慮しましょう。

まとめ

X(旧Twitter)などSNSで情報収集をすると、うまくいっている話が氾濫していると思います。それも間違いではありませんが、今回はあまりインターネット上では見かけることができないIFAになって後悔している人のリアルな声をお届けしました。

決してネガティブな意味で発信しているのではなく、IFAになって後悔する人が少しでも減るようにと考えています。

IFAはとてもやりがいのある仕事です。この記事を読んで自分に合っていると思えば是非IFAの門を叩いて欲しいです。

さいごに

outperformの採用

outperformは個人や法人向けの資産管理・運用のコンサルティングを中心に行い、生涯にわたる資産運用アドバイザーを目指しています。

当社は証券だけではなく、生命保険、不動産のノウハウも持ち合わせており、今よりも成長し顧客の資産全体をコンサルティングしたいと考えているなら十分な商品ラインナップは揃っています。

また、東京都台東区を中心に金融セミナーを開催し新規顧客の集客も行っているため、顧客紹介も可能です。

何か少しでも悩みや相談があればお気軽にお問い合わせください。

募集要項(業務内容・必要資格・提携金融機関・報酬体系・勤務地など)に関する情報や、応募から採用までの流れ、社員の声などを掲載しております。まずは資料をダウンロードしていただけますと幸いです。

著者

永尾 大地

(株)outperform
代表取締役

不動産業に特化した広告代理店、証券会社、不動産会社、個人事業主として金融仲介業(IFA)等を経て(株)outperformを設立。金融商品だけではなく、不動産などを含めたコンサルティングを行っており、資産を「増やす・守る・遺す」といったあらゆる資産運用ニーズに応えている。
会社経営者や不動産オーナーなど、個人・法人を問わず好評を得ている。
保有資格:AFP、宅建士