投資判断に影響?誰しも陥りやすい「心のクセ」とは

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投資判断に影響?誰しも陥りやすい「心のクセ」とは

投資のクセ

投資を始めたばかりの方だけでなく投資経験が長い方の中にも、「なぜあのときあんな銘柄を買ってしまったのだろう」「あのタイミングで売っておけばよかった…」などと後悔した経験はありませんか?まず前提として、投資に勝ち続けることは非常に難しいので、損失が出てしまうのは仕方がないことです。しかし実はこうした経験の多くは、感情や思い込みが影響していることも少なくありません。

投資においては、感情や思い込みに振り回されない「冷静な判断」が大切だと言われていますが、どうしても人間には冷静さを崩す「心のクセ」(=心理バイアス)がたくさんあります。今回の記事では、投資初心者だけでなく「投資を始めて長いのに、なぜか思った通りにいかない」とお悩みの方に向けて、特に気をつけたい心のクセ(バイアス)をご紹介します。ぜひ最後までご一読ください。

【1】損失回避バイアス

行動経済学における代表的な理論「プロスペクト理論」によれば、「人間は得をするよりも損をしないことを強く意識する」生物であるそうです。

上記の図でたとえると、1万円の利益の喜びよりも、1万円を損失する痛みの方が強い。つまり同じ金額でも「損失」の方が心理的ダメージがより大きくなる、ということになります。

この損をしたくない気持ちは、投資をする上でも大きな影響を与えます。たとえば、値下がりした株式や投資信託を、「少し下がっただけ。あとちょっと待てばきっと戻るはず…」と期待して、損切りできずに保有し続けてしまうことがあります。でも場合によっては、見切りをつけて別の商品に切り替えた方が回復が早い可能性もあります。

【2】確証バイアス

自分の信じた考え(この株は上がる!など)を後押しする情報ばかり集めて、自分自身を納得させることはありませんか?

これは「確証バイアス」といって、自分にとって都合のいい情報だけを集めてしまう心理のことを指します。「今が買い時!」など好都合な情報だけをインプットして不都合な情報(反対意見やリスク)をスルーしてしまうことは、判断を曇らせることにつながります。良い情報も悪い情報も冷静にチェックすることを心掛けましょう。

【3】群集心理

インターネットやSNSなどで「この銘柄、みんな買ってます!」「NISAならこの商品一択!」などと話題になると、焦ってその銘柄に飛びついてしまうことはありませんか?「みんなが買ってるなら自分も買わなきゃ!」というように周りの人と同じ行動をとりたくなる心の動きを「群集心理(フォロワー心理)」といいます。

しかし、自分も遅れまいと参戦したころにはすでに株価のピーク(天井)…。高値をつけたあとは下がる一方ということもあります。インターネットやSNSの情報やニュースに流されず、「自分の投資方針に基づいて、自分のペースで続ける」ことが何より大切です。

【4】アンカリング効果

たとえばある銘柄の株価をチェックしたときに、「この株、5年前は5,000円だったのに、今3,000円だなんて割安だ」と思ったことはありませんか?

このように、過去の株価を基準に現在の投資判断を行うこと(割高か割安かなど)を、アンカリング効果といいます。しかし例のように株価が下がった理由は、そもそもの業績の悪化や将来性への期待値の低さだとしたら、「割安になった」のではなく「下がって当たり前」の可能性もあります。

過去の株価や実績に惑わされず現在の企業分析を重視し、その情報や価値をもとに判断することが重要です。

【5】過信(オーバーコンフィデンス)

投資が思った以上に順調に進んでいくと、「自分には投資の才能がある」と思ってしまいがちです。このように、自分の判断に自信を持ちすぎる心のクセを、過信(オーバーコンフィデンス)といいます。

たとえば、少額投資で成功した投資初心者が、自分を過信してリスクの高い商品に大金を投入した結果、生活に影響が出るほどの損を抱えてしまった、というケースもあります。投資に「絶対」はありません。成功したときはその理由を振り返り、過信せず地道に継続することが大切です。

心のクセの乗り越え方

乗り越え方

今まで紹介した心のクセを完全になくすことは難しいですが、自分の「心のクセ」を知ることで自分に合った投資スタイルを見つけることが可能です。以下に冷静な投資を続けるための工夫をいくつかご紹介します。

●感情に左右されない投資ルールを決めておく

(例)○%下がったら売る、○年は続けてみる、など

●毎月決まった金額をコツコツ積み立てる(ドルコスト平均法)

●生活に支障がでない無理のない範囲で投資

【まとめ】感情を味方につけよう

投資で最も難しいのは、「自分の感情をコントロールすること」です。自分の心のクセを知って自分の感情とうまく付き合えれば、長く安定した投資成果につながります。

焦らず、いろいろな心のクセに惑わされることなく、投資を続けていきましょう。

自分自身で冷静な判断が難しい場合は、信頼できるパートナー=「IFA」に相談することもできます。

IFAとは

ifaに向いている人

IFAはIndependent Financial Advisor”の略で、近年業界で注目を集める金融アドバイザーの業態の一種です。

大きな特徴は、既存の金融機関から独立した経営方針の下、中立的な立場で顧客の立場に立った金融アドバイスができる事業形態にあります。

まだまだ認知度が低く分かりにくいため下記に特徴を紹介します。

顧客に寄り添った提案が可能

先述の通り、多くの証券会社や銀行の営業マンは会社に所属しているため、目標やノルマがあり、更に会社の方針に従う必要があります。そのため、真に顧客のための営業活動ができないことが予想されます(実際そうだと思います)。

一方、大半のIFA法人は既存の金融機関と資本関係はなく、提携する証券会社や金融機関から販売要請やノルマを課されることがないため、顧客のメリットを最優先した提案が可能です。

豊富なサービスラインナップ

IFA法人は複数の証券会社や生命保険会社等と提携しているケースが多く、それらの豊富な商品ラインナップから顧客に最適なものを提案できる強みがあります。

さらに、税理士や弁護士といった士業と外部連携をしていたり、不動産など金融以外の経験を有していたりと、金融以外の分野にも精通した資産運用全般に長けたIFA法人もあります。

さいごに

もしIFAに相談してみたいとお考えでしたら「金融資産・不動産」などをワンストップで相談できる強みがある私たちoutperformにご相談ください。

「生涯にわたる資産運用アドバイザー」として、あなたに最適なご提案をさせていただきます。


永尾双葉
著者

永尾 双葉

取締役管理部長

大学卒業後、国内証券会社に入社し、主に東京都世田谷区の富裕層へのコンサルティング業に従事。その後、大手国内証券会社へ入社しコールセンターのSVとしてマネージメントも経験。現在は、バックオフィスとして顧客と従業員のサポートを中心に業務を行っている。
保有資格:AFP、宅建士