市場動向に左右された投資信託の運用失敗事例

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市場動向に左右された投資信託の運用失敗事例

投資信託の失敗事例

投資信託への投資をこれから始めようとする人、最近投資を始めた人は“新しいNISA”をきっかけに大勢いらっしゃいます。

しかし、同時に大切なお金を投資するにあたり「投資の注意点を知っておきたい」「ネットの情報だけでやっているけど本当にこれで合っているのか不安」といったご相談をいただくケースが非常に多いです。ご存じの通り、投資にはリスクがあり、その対価として資産の値上がり益等を享受することができます。現在のように世界的な株高、円安(日本人投資家にとっては恩恵が多い)局面ではあまり耳にしませんが、過去に投資信託で失敗したというケースは多々あります。

具体的に代表的な投資信託の失敗例を挙げると下記のようになります。

  • 担当者に無理矢理勧められた商品を購入する
  • 一つの商品のみに投資する
  • 市場動向に左右された判断をしてしまう
  • 流行りの銘柄に飛びついてしまう
  • 分配金重視で商品を選ぶ
  • 短期的な値上がりばかり期待している

もちろん、投資信託は少額から投資が可能であったり、分散投資効果ができたりと、私たち個人投資家にとって非常に有効な投資先だと思います。

その上で、本記事をご覧いただいた方には投資信託で失敗しないよう、上記の中から「市場動向に左右された判断ばかりをしてしまった」ために失敗や後悔したケースについて詳しく説明していきます。最後までご覧いただけますと幸いです。

市場動向に左右された判断をしてしまう

市場動向による判断

最近は、日経平均株価が平成元年以来の高値、NYダウも史上最高値更新、新NISAはすぐにでも活用しましょう!といった投資にポジティブなニュースが目立ちます。こうした環境では、「自分も早く相場に乗らなければ」「もっと投資額を増やさないと乗り遅れる」といった心理が働きやすくなります。基本的に、投資は安いときに購入して高い価格で売却することが重要です。

投資初心者にありがちなのは、基本的な投資行動パターンの逆を行ってしまうことです。相場が盛り上がって価格が上がっているタイミングで投資額を増やし、反対に相場が下がっているタイミングでは下落が怖くなって投資額を減らしたり追加購入ができなかったり、最悪のケースでは冷静な判断ができず焦って売却してしまったりしがちです。また、少し値上がりしたら売却→購入→売却を繰り返すと、購入時手数料が発生する場合はコストばかりがかさみ、せっかく利益が出ても手数料で相殺されてしまいます。

このように市場動向に紛らわされて頻繁に取引すると、投資に失敗するリスクが高まります。加えて、保有している投資信託の値上がりや値下がりに一喜一憂していると冷静な判断ができなくなるので、あくまで投資は余裕資金の範囲内で行うことが肝要です。また、投資信託は基本的には長期投資向けの金融商品です。短期の売買で利益を積み上げるための取引には向いていないため、資金にも心にも余裕を持って臨みましょう。

投資信託で失敗した実例

失敗事例

ここからは私が証券会社時代に実際に見た失敗例をお伝えします。60歳女性の方で、お父さまからの相続をきっかけに3,000~5,000万円投資信託での運用を検討していました。これまでまとまったお金の運用経験はなかったものの、投資セミナーにも積極的に参加した結果、日本株式で運用する投資信託を3,000万円購入されました。当時はアベノミクスによる株高、円安効果により国内株式マーケットは非常に好調で、購入後も順調に値上がりしていました。そのため、残りの2,000万円も金利が付かない預金にしているよりは、海外株式で運用する投資信託を購入したいとお客さまの方から希望があり、相続資金は全て投資に回ることとなりました。

その後もしばらく好調な相場は続きましたが、翌年米国のFRB議長のひょんな発言により米国株安、日本株も同様に大幅下落が起こり、状況は一変します。これまで利益が出ていた投資信託はマイナスになり、かつ株式相場は連日下落。証券会社の担当者はこうした場合見通しをお伝えし、①本当にダメなものは売却するなど見直し②マーケットが落ち着けば価格が戻るであろうと静観③安く購入できるチャンスだと追加購入などの提案を行います。しかし、このときお客さまは冷静な判断ができずに、すぐに全て売却の判断をされました。これまで突然の大きな下落を経験したことがなかったため、不安になり冷静な判断ができなっていました。

その後マーケットも冷静さを取り戻し株価も上昇基調になったことで、お客さまは改めて同商品を購入する決断をされます。再度購入手数料はかかり、更に以前よりも高い価格で購入することになってしまいました。あの下落時に上記の②or③を選択されていれば余計な手数料も払わず、かつ利益も増えていました。まさにこのケースは投資初心者が陥りやすく、投資開始時点である程度想定ができていれば十分対処できたと思います。

投資信託での失敗を防ぐには

投資信託の失敗を防ぐ方法

先ほども申し上げましたが、投資信託での失敗を防ぐには、あくまで投資は余裕を持って行うことが大事です。余裕はお金だけでは不十分で、心にも余裕が無いといけません。株式相場や為替相場には突然に大きな変動が発生します。一般的に「リスク=下がること」だと考えられていますが、投資の世界では上昇も下落も含めてリスクと呼びます。言い換えると、値動きがあるものにはリスクがあるということです。つまり値上がりする可能性があるということは、値下がりする可能性もあり、それらをしっかり管理しなければいけません。

それらを自分自身でしっかりコントロールし、適切な対処ができる方はコストが安いインターネット証券を利用するのがお勧めです。一方、下落局面でプロの話を聞きたい、投資先はプロと相談して決定したい、間違った投資行動を起こさないようにしたい等、相談先を設けておきたいという方にはIFAへの投資相談をお勧めします。

IFAとは

公的年金

IFAはIndependent Financial Advisor”の略で、近年業界で注目を集める金融アドバイザーの業態の一種です。

大きな特徴は、既存の金融機関から独立した経営方針の下、中立的な立場で顧客の立場に立った金融アドバイスができる事業形態にあります。

まだまだ認知度が低く分かりにくいため下記に特徴を紹介します。

顧客に寄り添った提案が可能

先述の通り、多くの証券会社や銀行の営業マンは会社に所属しているため、目標やノルマがあり、更に会社の方針に従う必要があります。そのため、真に顧客のための営業活動ができないことが予想されます(実際そうだと思います)。

一方、大半のIFA法人は既存の金融機関と資本関係はなく、提携する証券会社や金融機関から販売要請やノルマを課されることがないため、顧客のメリットを最優先した提案が可能です。

豊富なサービスラインナップ

IFA法人は複数の証券会社や生命保険会社等と提携しているケースが多く、それらの豊富な商品ラインナップから顧客に最適なものを提案できる強みがあります。

さらに、税理士や弁護士といった士業と外部連携をしていたり、不動産など金融以外の経験を有していたりと、金融以外の分野にも精通した資産運用全般に長けたIFA法人もあります。

さいごに

もしIFAに相談してみたいとお考えでしたら「金融資産・不動産」などをワンストップで相談できる強みがある私たちoutperformにご相談ください。

「生涯にわたる資産運用アドバイザー」として、あなたに最適なご提案をさせていただきます。

ifaへの相談の流れ

著者

永尾 大地

(株)outperform
代表取締役

不動産業に特化した広告代理店、証券会社、不動産会社、個人事業主として金融仲介業(IFA)等を経て(株)outperformを設立。金融商品だけではなく、不動産などを含めたコンサルティングを行っており、資産を「増やす・守る・遺す」といったあらゆる資産運用ニーズに応えている。
会社経営者や不動産オーナーなど、個人・法人を問わず好評を得ている。
保有資格:AFP、宅建士