「長期・分散・積立」だけで大丈夫?市場変動に動じないためのメンタル管理術

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「長期・分散・積立」だけで大丈夫?市場変動に動じないためのメンタル管理術

市場変動

新NISA制度の拡充やiDeCoの普及により、投資や資産運用がかつてないほど身近なものになりました。書店に行けば「ほったらかし投資」や「S&P500一本でOK」といった魅力的なタイトルの本が並び、SNSを開けば右肩上がりの運用益画面が飛び込んできます。

そこで必ずと言っていいほど強調されるのが、「長期・分散・積立」という3つのキーワードです。

時間を味方につけ、投資先を分け、コツコツと買い続ける。これは確かに、資産形成における王道であり、過去のデータに基づいた合理的な正解の一つです。

しかし、多くの投資初心者が、あるいはある程度の資産を築いた方でさえも、いざ大きな市場変動(暴落や急騰)に直面したとき、この「正解」を貫き通すことができずに挫折してしまうことがあります。

なぜ、頭では分かっているはずの「長期・分散・積立」を継続することがこれほど難しいのでしょうか。それは、投資が単なる数字の計算ではなく、人間の「感情」に深く結びついた行為だからです。

今回は、教科書的な投資理論だけではカバーしきれない、投資を続けるための「メンタル管理術」と、それを支えるための仕組み作りについて、株式会社outperformの視点からお話しします。

「理論」と「感情」の乖離を知る

行動経済学の有名な理論に「プロスペクト理論」というものがあります。簡単に言うと、人間は「利益を得る喜び」よりも「損失を被る痛み」の方を2倍以上強く感じる、というものです。

例えば、資産が100万円増えたときの喜びよりも、100万円減ったときのショックの方が、心理的なダメージはずっと大きいのです。

平時のシミュレーションでは「年利5%で運用すれば、20年後にはこれくらい増える」という右肩上がりのグラフを眺めて安心することができます。しかし、現実の相場は一直線ではありません。時には資産価値が20%、30%と大きく目減りする局面も訪れます。

その時、私たちの脳内では強烈な警報が鳴り響きます。「これ以上減ったらどうしよう」「老後の資金がなくなってしまう」「今すぐ売って現金に戻すべきではないか」。こうした恐怖心は、冷静な判断力を奪い、本来であれば安値で仕込めるはずのチャンスに、パニック売りをして市場から撤退するという最悪の行動を引き起こしかねません。

「長期・分散・積立」という呪文は、平時には唱えられても、嵐の中ではかき消されてしまうのです。だからこそ、嵐が来る前の準備と、嵐が来た時の心の持ちよう=メンタル管理が重要になります。

メンタルを安定させる3つの処方箋

では、どうすれば感情の波に飲まれず、冷静に運用を続けられるのでしょうか。精神論ではなく、構造的にメンタルを安定させる3つのポイントをご紹介します。

1. リスク許容度とリスク能力を区別する

よく「リスク許容度」という言葉が使われますが、これをもう少し分解して考える必要があります。それは「夜、枕を高くして眠れるか(心理的な許容度)」と「実際に資産が減っても生活が破綻しないか(財務的な能力)」の違いです。

例えば、独身で十分な収入と貯蓄がある若い会社員の方は、財務的には高いリスクを取って株式100%の運用が可能かもしれません。しかし、もしその人が極度の心配性であれば、日々の値動きが気になって仕事が手につかなくなるかもしれません。これでは投資が人生の質を下げてしまいます。

逆に、豪胆な性格で多少の変動は気にしない方でも、すで退職しており、取り崩しながら生活している場合、大きな暴落は生活基盤そのものを脅かす可能性があります。

自分の性格(感情)と、置かれている状況(財務)の両面から、自分が取れるリスクの範囲を正しく知ることが、メンタル安定の第一歩です。

2. アセットアロケーション(資産配分)を再定義する

「分散」というと、全世界株式や米国株式の投資信託を買うことで「地域や銘柄を分散している」と考える方が多いですが、それはあくまで「株式の中での分散」に過ぎない場合があります。

真の分散、つまりアセットアロケーションは、動きの異なる資産を組み合わせることにあります。

・株式(成長エンジン) ・債券(クッション) ・現金(生活防衛・機動力) ・保険(万が一の保障・流動性の低い貯蓄) ・不動産(現物資産・インフレヘッジ)

これらを適切に組み合わせることで、株式市場が暴落した際にも、資産全体としてのダメージをコントロールすることができます。

例えば、株式が大きく下がったとしても、「自分には十分な現金がある」「保険で最低限の保障は確保されている」「不動産からの家賃収入は変わらず入ってくる」という事実があれば、株式の評価損に対して「今は安売りセール中だ」と余裕を持って構えることができます。

株式会社outperformが、投資だけでなく、保険や不動産を含めた総合的なアドバイスを行う理由はここにあります。特定の商品に偏るのではなく、資産全体でバランスを取ることが、結果として投資を長く続けるための精神安定剤になるからです。

3. 「目的」を明確にし、定期的に立ち返る

投資を始めるとき、多くの方が「お金を増やしたい」という漠然とした動機でスタートします。しかし、「何のために」「いつまでに」「どれくらい」増やしたいのかが曖昧だと、目の前の増減に一喜一憂してしまいます。

「これは20年後の老後資金だから、今の暴落は関係ない」 「これは5年後の子供の教育資金だから、リスクを抑えた運用にしておこう」

お金に「色」をつける、つまり目的を持たせることで、短期的な市場変動を「ノイズ」として処理できるようになります。目的が明確であればあるほど、目先の価格変動に対する耐性は強くなります。

孤独な投資家にならないために

ここまで、メンタル管理の重要性と手法についてお伝えしてきましたが、これを一人で完璧に実践するのは容易ではありません。

人間は弱い生き物です。暴落時には恐怖で売りたくなり、バブル時には強欲で高値掴みをしたくなる。メディアやSNSの扇情的な情報に心を揺さぶられ、冷静さを欠いてしまうことは誰にでも起こり得ます。

プロのアスリートにコーチがついているように、資産運用にも「伴走者」が必要です。

私たちIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の最大の価値の一つは、この「伴走機能」にあると考えています。

銀行や証券会社の担当者は、数年で転勤してしまうことが一般的です。また、会社の営業方針により、その時々に売りたい商品を提案せざるを得ない構造的な事情もあります。

一方、株式会社outperformのようなIFAは、特定の金融機関に属さず、転勤もありません。お客様の人生に長く寄り添い、長期的な視点でアドバイスを続けることができます。

市場が荒れて不安になったとき、「大丈夫ですか?」と声をかけることができる。 感情的な判断で売買しようとしたとき、「当初の目的を思い出しましょう」とブレーキをかけることができる。 ライフステージの変化に合わせて、「今は少し守りを固めましょう」とポートフォリオの調整(リバランス)を提案できる。

こうした「対話」こそが、長期投資を成功させるための最後のピースだと私たちは信じています。

あなただけの「最適解」を見つけるために

「長期・分散・積立」は強力な武器ですが、それだけで全ての戦場を生き抜けるわけではありません。

ご自身の性格、家族構成、資産状況、そして将来の夢。これらは一人ひとり異なります。だからこそ、万人に共通するたった一つの正解はありません。

ある方には積極的な株式投資が適しているかもしれませんし、ある方には不動産を活用した堅実な運用が合っているかもしれません。また、別の方には、今は投資を控えて現金を厚くすることが最適解かもしれません。

株式会社outperformでは、お客様一人ひとりの状況を丁寧にヒアリングし、株式・債券・投資信託はもちろん、保険や不動産まで含めた幅広い選択肢の中から、あなたにとって最も心地よく、かつ効率的なプランをご提案します。

「自分のポートフォリオは、暴落に耐えられるだろうか?」 「今の運用方針で、本当に将来の不安は解消できるだろうか?」 「ネットの情報だけでなく、専門家の客観的な意見を聞いてみたい」

もし少しでもそのような疑問や不安をお持ちでしたら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。商品を売るためではなく、あなたの資産を守り、育てるための「考え方」を共有させていただきます。

市場の変動に一喜一憂しない、穏やかで豊かな資産形成の道のりを、私たちと一緒に歩んでいきましょう。

【さいごに】IFAに相談するなら「outperform」

ifa

本記事では一括投資と積立投資の特徴やメリット・デメリットを説明してきましたが、これが正解ということはありません。判断に迷った場合や複数の選択肢を比較したい場合は、対面アドバイザーの一種「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」に相談してみてはいかがでしょうか。

IFAは、証券会社や保険会社等の金融機関と業務委託契約を結び、所属組織に縛られず中立な立場から商品を提案できるのが最大の特徴です。世間的にはまだ馴染みは薄いですが、ネット証券と同じプラットフォームを使って資産運用を行いながら、必要に応じて対面でのきめ細かなアドバイスを受けられるという「いいとこ取り」のサービスを提供しています。

私たちoutperformは複数の証券会社・保険会社と業務提携しており、「証券・生命保険・不動産」をワンストップで相談できる強みがあります。さらに、税理士や弁護士といった士業と外部連携をしていたり、不動産など金融以外の経験を有していたりと、金融以外の分野にも精通した資産運用全般に長けたIFAが在籍しています。

もしIFAに相談してみたいとお考えでしたら、是非一度outperformまでご相談ください。「生涯にわたる資産運用アドバイザー」として、あなたに最適なご提案をさせていただきます。


著者

永尾 大地

(株)outperform
代表取締役

不動産業に特化した広告代理店、証券会社、不動産会社、個人事業主として金融仲介業(IFA)等を経て(株)outperformを設立。金融商品だけではなく、不動産などを含めたコンサルティングを行っており、資産を「増やす・守る・遺す」といったあらゆる資産運用ニーズに応えている。
会社経営者や不動産オーナーなど、個人・法人を問わず好評を得ている。
保有資格:AFP、宅建士