投資信託でよくある失敗6選!〜実例と対策をご紹介〜

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投資信託でよくある失敗6選!〜実例と対策をご紹介〜

投資信託の失敗事例

投資信託とは、投資家から集めた資金を運用の専門家が株式や債券、不動産などの様々な資産に分散投資を行う金融商品のことで、投資初心者でも始めやすい運用のひとつといわれています。2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしたことで資産運用に関心を持つ方が増え、投資信託への資金流入は過去最高を更新している状況です。(参照:投資信託協会統計データ資料)

しかしいざ投資信託の購入を考えたとき、「投資信託を買って損してしまったらどうしよう」「初めての投資で失敗したくない」と不安に思う方も多くいらっしゃいます。

そこで今回は、投資信託で陥りがちな6つの失敗例をご紹介します。

今回は過去ブログのまとめ記事になるので、詳細を知りたい方は各項目のリンクを是非ご覧ください。

投資信託でよくある失敗

ではさっそく、投資信託でよくある失敗とはどのようなものなのか見ていきましょう。

【失敗例1】市場動向に左右された判断をしてしまう

市場動向に左右される

市場動向に紛らわされて頻繁に取引すると、取引手数料や税金などのコストがかさみ投資に失敗するリスクが高まります。また特に投資初心者の場合、色々な情報に左右された結果、上昇相場で価格が上がっているタイミングで投資額を増やし、相場が下がっているタイミングで下落が続くことを怖がって冷静な判断ができず焦って売却してしまったりしがちです。

こうした失敗を防ぐには、「投資は心にもお金にも余裕をもって行うことが大事」になります。株式相場や為替相場には予期しない大きな変動が生じることも多いので、自分なりの投資軸を持って冷静に構えるようにしましょう。

「父親の相続をきっかけに5,000万円の運用を始めた60歳代女性の失敗とは…?」

詳細な記事はこちら→市場動向に左右された投資信託の運用失敗事例

【失敗例2】証券会社・銀行の提案を鵜吞みにしてしまう

銀行の提案

現代はテレビや雑誌、SNSで投資情報に触れる機会が多い分、情報の精査が非常に難しいともいわれています。だからこそ、「初心者なのでプロの視点でアドバイスがほしい」「ネットで選ぶのが不安…」という方にとって、証券会社や銀行の担当者は頼りになる存在です。しかし、会社の販売目標やノルマに縛られてお客さまのニーズに合わない商品を提案したり、日々変動するマーケットに知識が追い付いていない頼りない営業マンが担当になることもあります。

そんな担当者の勢い任せのセールストークで商品を理解しないまま購入を決め、失敗につながったという失敗は意外と多いです。

こうした失敗を防ぐために大切なことは、「どんなに強く勧められても自分が理解・納得できない商品は買わない」ことです。著名投資家のウォーレン・バフェット氏も「わからないものには投資しない」という投資哲学のもと運用しています。

「郵便局などから新商品を勧められるがまま購入していた70歳代女性の失敗とは…?」

詳細な記事はこちら→証券会社・銀行の提案を鵜呑みにした投資信託の運用失敗事例

【失敗例3】分散せずに一つの商品のみに投資をしてしまう

分散投資

運用資金を一つの商品にまとめていると、特定の商品の値動きで損益が左右され運用リスクが高くなります。銘柄によっては流行りが過ぎてしまうと急落することもあります。

このようなリスクを低減させるためには、国や地域、資産、テーマなど複数の商品に資産を分散投資することが肝要になります。1つの資産に集中投資するよりも、値動きの異なる複数の資産に分散して投資を行うことで、保有資産全体の収益のブレ幅=リスクを抑えることにつながります。

「日本株投信に資産を一極集中させたお客様。損失軽減のために提案した内容とは…?」

詳細な記事はこちら→分散投資をしなかった場合の投資信託の運用失敗事例

【失敗例4】短期的な値上がりばかり期待してしまう

短期的な値上がり

投資信託はマーケットが急騰し予想外に短期間で利益が出る場合などを除き、基本的には投資を始めてすぐに利益を期待できる商品ではありません。その理由の一つに、購入時や保有期間中にかかるコストがあります。短期間のうちに売買を繰り返せば、そのたびにコストがかかってしまい、運用で得た利益がコストで相殺されることもあります。

投資信託で儲けるためには、「長期・分散・積立」投資が運用するうえでのリスクを抑えるのに最も適した運用手法といわれています。金融庁も安定的な資産形成のためには「長期・分散・積立」投資が効果的であると公表しています。この運用方法はNISAとも相性がよく、まとまった運用資金を用意できない現役世代の方でも気軽に始めることができます。

「営業員から提案され短期売買を繰り返した60歳代女性の失敗とは…?」

詳細な記事はこちら→短期的な運用成果に期待しすぎた投資信託の運用失敗事例

【失敗例5】流行りの銘柄に飛びついてしまう

投資信託失敗

世間で話題のテーマに関連する銘柄に集中して投資するテーマ型投資信託というものがあります。最近ではAI(人工知能)やEV関連の投資信託が人気を集めています。しかしテーマ型投資信託は流行している時は大きな利益を上げる可能性がありますが、その後そのテーマの話題性や人気がなくなり価格が下落し損失を抱えてしまうというケースもあります。

投資において売り時・買い時を見極めることは難しいことなので、流行りの銘柄へ投資する場合には、リスクを軽減するために一度にまとめて購入せず何回かに分けて投資をする、毎月の積立で購入するなど時間を分散して投資をすれば失敗を防げるかもしれません。

「キャッシュレス銘柄の相場に期待し買い増しを続けたお客様の失敗とは…?」

詳細な記事はこちら→流行りの銘柄で投資をしたときの投資信託の運用失敗事例

【失敗例6】分配金重視で商品を選んでしまう

配当金はもらえる?

投資信託には商品の特徴として分配金というものがあります。分配金とは、運用で得た収益から保有口数に応じて投資家に還元(配当)されるお金のことをいいます。

「分配金が多く支払われる投資信託を買った方がお得だ」と思われがちですが、分配金は必ずしも利益から配分されるものではないため注意が必要になります。

また、「受け取る分配金が多いと複利効果が得られない」ことや「分配金が支払われるとその分基準価額が下がる」ことなどが分配型投信に投資するうえで把握しておくべき注意点です。

分配金を受け取ることが向いているかどうかは、その人の置かれている環境やライフステージによって変わってきます。分配金を受け取ることのメリット・デメリットを考慮したうえで、ご自身のライフステージと照らし合わせた商品選びをしていきましょう。

「高い分配金目当てに毎月分配型投信を購入した40代男性の失敗とは…?」

詳細な記事はこちら→分配金目当てに商品を選んで後悔した投資信託の運用失敗事例!

投資信託で失敗しないためには

投資信託で失敗しない

投資信託で失敗しないために、今回ご紹介した6つの失敗例とその対策方法を参考にしてみてください。投資信託は長期運用に適している商品なので、それぞれの項目の対策方法を実践してもらえれば失敗するリスクはぐんと下がってくるはずです。

また、初めて資産運用を始める投資初心者の場合、運用目標の設定など自分ひとりで考えることを不安に思う方もいらっしゃいます。そんなときは、中立的な立場で顧客の立場に寄り添った金融アドバイスができるIFAに相談するのもおすすめです。

IFAとは

ifa

IFAは“Independent Financial Advisor”の略で、近年業界で注目を集める金融アドバイザーの業態の一種です。

多くの証券会社や金融機関の営業マンは会社に所属しているため、目標やノルマがあり、更に会社の方針に従う必要があります。

一方、大半のIFA法人は既存の金融機関と資本関係はなく、提携する証券会社や金融機関から販売要請やノルマを課されることがないため、顧客のメリットを最優先した提案が可能です。

投資信託で失敗するのは嫌だ、投資プランを一緒に考えてほしいとお考えの方は、ぜひ一度私たちoutperformにご相談ください。


永尾双葉
著者

永尾 双葉

取締役管理部長

大学卒業後、国内証券会社に入社し、主に東京都世田谷区の富裕層へのコンサルティング業に従事。その後、大手国内証券会社へ入社しコールセンターのSVとしてマネージメントも経験。現在は、バックオフィスとして顧客と従業員のサポートを中心に業務を行っている。
保有資格:AFP、宅建士