【転職希望者向け】1社専属での生命保険営業とは?乗合代理店の経営者がメリット・デメリットを解説
現在、転職先として「保険代理店」を検討しているあなたへ。生命保険業界にはさまざまな働き方がありますが、その中でも「1社専属」と呼ばれる働き方をご存じでしょうか?
この記事では、営業職として生命保険業界にチャレンジしたい方に向けて、「1社専属」での働き方の特徴と、転職前に知っておくべきメリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。最後までご覧いただけますと幸いです。
1社専属の生命保険営業とは?乗合代理店との違い
まず押さえておきたいのが、保険代理店には大きく分けて2つの種類があります。
- 1社専属:特定の保険会社1社とだけ契約し、その会社の商品だけを取り扱うスタイル。
- 乗合代理店:複数の生命保険会社と契約し、さまざまな商品を取り扱うスタイル。
他にも代理店ではなく保険会社に入社し、その会社のみの商品を扱う1社専属の働き方もあり、これを業界では直販(ちょくはん)と呼んだりもします。また、今でも通じるところでは通じる「保険のおばちゃん」も、この「1社専属」の形態で働いていました。
「取り扱う保険商品の幅」の違いが、営業としてのアプローチや働き方に大きく影響するのは言うまでもありません。
1社専属で働くメリット
商品の理解が深まり、お客様に勧めるのに自信が持てる。
保険商品は、生命・医療・がん・就業不能など、保障範囲が非常に多岐にわたり、その仕組みも複雑です。「1社専属」であれば、扱う商品が限定されている分、各商品を深く理解しやすいのが大きな強みになります。その結果、お客様に対して自信を持って丁寧に説明ができ、契約後のアフターフォローもしっかり行えます。安易な知識による販売をすることがなくなり、加入後にお客様と保障内容の相違等でトラブルになることも少ないでしょう。
また、業務上必要な手続きや法改正の情報も少なくて済むため、知識のアップデートにかかる負担も比較的少なめです。これから保険営業に挑戦したいという方にとっては、「学ぶ量を絞って営業する」には適している環境とも言えます。
1社専属のデメリット
比較提案ができず、営業の幅が狭まることも。
一方で、「1社専属」は、取り扱える保険商品が1社分のみという制約があります。ネットを通じて何でも情報が手に入る現代において、保険は複数社の商品を比較検討してから契約する傾向が強まっています。生命保険の営業現場においても「比較提案」が求められる場面が少なくありません。
「乗合代理店」であれば、各社の得意分野を組み合わせて、よりお客様のニーズに沿った提案が可能ですが、「1社専属」ではそれができないことも多々あります。死亡保障は業界でもトップクラスの商品性を誇るものの、がん保険は業界でも下位クラス、ということも稀ではありません。常にお客様へベストな提案をしたいという想いが強い方にとっては、提案の幅が狭まることがストレスになる可能性もあります。
また、保険業界は競争が激しいです。これまで取り扱っていた商品が絶大な商品力を誇っていたにもかかわらず、他社の新商品の導入により一気にシェアを奪われることも珍しくはありません。そのため、1社専属は厳しい環境にさらされる可能性は乗合代理店に比べると高いかもしれません。
まとめ
あなたに合った生命保険営業のスタイルを選ぶには。
これまで解説した通り、「1社専属」の最大の魅力は、扱う商品が限定されていることで理解が深まりやすく、安心して営業に集中できることです。
ただし、「比較提案ができない」という制約は、ビジネスチャンスを逸してしまいかねないという弱みにも繋がります。保険会社によって保険の引き受け基準は違っており、同じ保障範囲の商品でもA社はOK、B社はNGといったことは一般常識です。
特に私がお伝えしたいのは、「お客様に本当に合った保険を提案したい」という想いが強いのであれば、乗合代理店も含めて検討するのがおすすめです。
どちらの働き方にも、それぞれのメリット・デメリットがあります。自分自身の価値観に合った環境で、お客様のために長く活躍できる保険営業のキャリアを築いていってください。
さいごに
私たち株式会社outperformは個人や法人向けの資産管理・運用の提案を中心に行い、地域密着の生涯にわたる資産運用アドバイザーを目指しています。
当社は、生命保険だけではなく証券、不動産を含めた顧客の資産全体をコンサルティングしたい!という想いがある方と一緒に成長したいと考えています。
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