退職金の賢い運用とは

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退職金の賢い運用とは

退職金の賢い運用とは

退職金の賢い運用とは、一獲千金を狙わず無理なくお金の寿命を延ばすことだと考えています。

退職金を受け取ったものの、「貴重な資産が減るのは怖い」「よく分からないからそのまま銀行に預けっぱなし」という人は非常に多くいらっしゃいます。

確かに、資産運用の知識や経験がなかったり乏しい場合は、現金が一番安全と考えてしまうことは仕方のないことだと思います。

しかし、インフレが進行し生活物価の上昇が続いていることに加え、今後受け取る年金の受給額は減少の一途を辿る見込みです。

その環境下で、大切な退職金を最低でもインフレに勝る資産運用をすることによって安心した老後生活を送ることが必要ではないでしょうか。

ただし、退職金運用にはいくつも注意点があります。冒頭にも申し上げた通り、退職金運用はお金の寿命を延ばすことが目的です。具体的には、①必ず余力を残すこと、②大きな値上がりは狙わないこと、③生涯にわたり相談ができるアドバイザーを探すことが肝要です。

本記事では、退職金運用を始めるにあたりこれまで説明した内容に加え、退職金運用に向いている商品などについて詳しくお伝えします。

最後までご覧いただけますと幸いです。

退職金運用を始める前に!確認事項3点

退職金は老後の大切な資産です。

「とりあえず始めてみよう」ではなく、しっかり計画を立て、事前準備をした上で退職金運用を開始しましょう。

それでは、退職金運用を開始する前に確認しておきたいポイントを3点見ていきます。

退職金運用は、必ず余力を残して

1点目は、はじめから全てを運用資金に回さないことです。

退職金運用でありがちなのが、必要な現金を確保せず、受け取った退職金を「何が何でも全額運用しよう」と躍起になってしまうことです。

旅行や趣味の費用、医療費や家の修繕費など、突発的な出費にも対応できるよう、いつでも使える最低限の現金は確保しておくようにしましょう。

退職金運用では、 大きな値上がりは狙わない

退職金運用は堅実に行うべきです。

退職金は老後生活を支える大切な資金ですから、決してハイリスク・ハイリターンを狙ってはいけません。資産運用において、大きな利益を得るには相当のリスクをとる必要があります。

その点、退職金運用についてはなるべくローリスク・ローリターンの商品を選び運用することを心がけましょう。

もし、「リスクをとってでも資産を増やしたい!」ということであれば、それ以外の余裕資金で考えましょう。

退職金運用は、生涯相談ができるアドバイザーを探す

最後に、退職金を運用するにあたり、何でも相談できるアドバイザーは必須だと考えます。

一口に退職金運用と言っても、実際何から始めれば良いのか判断が難しいと思います。

プロに相談にすれば、保有している資産、家族、今後のライフプランなど、さまざまな角度から最適なアドバイスや提案がもらえるはずです。

また、退職金運用は短期間ではなく長期に渡って行うものであり、その間に運用の見直しなど軌道修正が必要になることもあるでしょう。そのため、退職金運用において生涯相談ができるアドバイザーを見つけることはとても大事なのです。

退職金運用に向いている商品

では、退職金運用の対象となる商品を3つ解説します。

コツコツ資産形成が可能な投資信託

投資信託は一度にまとまった資金での購入も毎日・毎月といった定期積立も可能な商品です。100円単位で購入可能な場合もあり、少額からでも購入ができる点がメリットです。

いわゆるリスク資産に投資することで元本の値上がりを目指すため、反対に値下がりする可能性にも十分考慮した資産配分が必要となってきます。

また、国内に約6,000種類ほどあり、世界中の株式や債券、不動産や金など、さまざまな商品に分散投資が可能な反面、その中から何を購入すれば良いのか判断が難しいといった点も注意が必要です。

年金に「プラスαの収入」が欲しいなら債券

次に、個人向け国債に代表される債券投資も退職金運用の代表格です。

1年毎、半年毎など、決まった日・決まった金額が利子として受け取れるため、「年金プラスα」の収入として計画が立てやすくなります。

一方、日本国債を購入するのであれば、決して満足のいく金利が得られません。現在募集されている「第145回 固定金利型5年満期」は年率0.14%となっています。

一方、米ドルや豪ドルなど、海外に目を向けると国内より高い金利を享受できます。米国や欧州ではいち早く「ゼロ金利政策」からの脱却を図っており、高い金利を獲得したいのであれば、外貨建債券の購入もひとつの選択肢になるでしょう。

ただし、外貨には円高リスクが介在することもしっかり十分考慮することを忘れてはいけません。

運用開始後はプロに任せる、一時払い個人年金保険(変額タイプ)

個人年金保険というと、保険料を月払いで積み立て、定年後の60歳や65歳から10年や15年などの一定期間、または亡くなるまで年金で受け取ることを思い浮かべると思います。

「一時払い個人年金保険」とは、加入時に全ての保険料を支払い、一定期間据え置いた後に、年金の受け取りをスタートするスタイルの個人年金保険です。

保険会社があなたに代わり株式や債券などに投資をし、その成果によって将来受け取る金額が変わってきます。

投資信託等と違い自分自身で投資判断をする必要がないため、普段あまり運用内容を気にしたくない人はこちらが向いているかもしれません。

まとめ

退職金の賢い運用のまとめ

ここまで退職金運用について詳しく解説してきましたが、退職金運用は「いざという時のため使えるお金を確保するために行うもの」です。

運用期間中、状況が変わることも多々あると思います。そのような中、身近に生涯に渡る資産運用パートナーがいればとても安心です。

証券・保険・不動産など、資産全般の相談ができるパートナーを見つけ、充実した老後生活を満喫しましょう。

ifaへの相談の流れ

著者

永尾 大地

(株)outperform
代表取締役

不動産業に特化した広告代理店、証券会社、不動産会社、個人事業主として金融仲介業(IFA)等を経て(株)outperformを設立。金融商品だけではなく、不動産などを含めたコンサルティングを行っており、資産を「増やす・守る・遺す」といったあらゆる資産運用ニーズに応えている。
会社経営者や不動産オーナーなど、個人・法人を問わず好評を得ている。
保有資格:AFP、宅建士