【米ドル建て債券の検討をしている方必見】米ドル建債券投資のアドバイザーは証券会社?IFA?
米ドル建債券への投資や相談をしようと考えた場合、一般的に思いつくのは証券会社だと思います。しかし、最近では米ドル建債券の投資相談において注目を集めているのが独立系ファイナンシャル・プランナーと呼ばれるIFA(“Independent Financial Advisor”)です。その理由は主に2点。1点目は、IFAがお客さまへの提案やアドバイスに専念できること。2点目は米ドル建て債券の種類が豊富なことが挙げられます。本記事では、米ドル建て債券の購入や相談先を検討している方向けに、上記の内容について詳しく説明します。最後までご覧いただけますと幸いです。
目次
<IFAはアドバイスに専念>
証券会社の場合、推奨商品は会社のノルマや目標に従ったものになることが多いです。なぜなら、多くの証券会社は商品の開発から販売までを自社で一貫して行っているため、どうしてもノルマや目標が生まれてしまいます。一方、IFAは米ドル建て債券をはじめ、商品の提案やアドバイスに特化しています。まず、IFAの仕組みについて下記図をご覧ください。
このように、証券会社は商品開発、IFAは提案やアドバイスに専念できることで、お客さまに適した提案やアドバイスが可能になります。あくまでIFAは金融商品を仲介する立場にあり、「なんとしても新商品を販売しなくてはいけない」「最低〇〇件はノルマ」といった顧客本位に背いた方針をとる可能性が低いです。
<米ドル建て債券の種類が豊富>
一般的にIFAは複数社の証券会社と業務委託契約を結んでいます。米ドル建て債券のラインナップは証券会社によってまちまちです。証券会社にも担当者がいる対面証券、反対に担当者がいないインターネット証券とありますが、それぞれ商品ラインナップの特徴が異なります。
まず一般的な対面証券の場合、米国債や劣後債など最低限の種類はあるものの数は多くないと思います。対面証券(大手に限る)のメリットは、定期的に新発債の募集があることです。これを目的に取引をされている方も多くいらっしゃいます。
次に、インターネット証券ですが、商品数は対面証券会社に比べ多いです。ただし対面証券と違い、劣後債、AT1債など内容が複雑な債券の取扱いがほとんどなく、高い利回りを求める場合は選択肢として物足りなく感じるかもしれません。
最後にIFAについてですが、取り扱える商品数は基本的に豊富であることが多いです。その理由は、先ほどお話した「IFAの仕組みについて」の図のように、ほとんどのIFAは複数の証券会社と提携をしています。そのため、単純にIFAは豊富な商品ラインナップからお客さまそれぞれに適した商品選びが可能になっています。特に高い利回りを追求する方の場合、米ドル建て債券の購入を検討する際、劣後債やAT1債は選択肢に入ると思います。昨今クレディスイス証券の破綻等の影響で対面証券においてもAT1債を取扱う証券会社が減少する中、IFAはそれらの米ドル建て債券の紹介をできることも商品数の差に繋がっているかと思います。
<IFA経由で購入可能商品が増加>
また、同じネット証券と取引をしていても“IFAを経由する場合”と“IFAを経由しない場合”で大きく購入可能な米ドル建て債券が変わってきます。IFAを経由する場合、米国債や投資適格債(普通社債)、劣後債、coco債やAT1債などほとんどの米ドル建て債券の購入が可能です。一方、IFAを経由せずネットで取引をする場合、基本的に米国債及び投資適格債(普通社債)しか購入ができません。おそらく、劣後債やAT1債は内容が複雑なため、しっかりと担当者から重要事項や注意点の説明を受けた上で購入判断をして欲しいという意図が込められているのだと思います。
<まとめ>
これまで米ドル建て債券のアドバイザーとして、IFAという新しい選択肢があることをお伝えしましたが、必ずしも誰しもがIFA一択にすべきという訳ではありません。先ほども少し触れましたが、大手証券では新発の米ドル建て債券の募集が頻繁にあります。また、ネット証券では担当者を介すことなく少額かつ気軽に簡単に購入できるメリットがあります。しかし、IFAを利用することで米ドル建て債券への投資の幅が拡がることは間違いありません。加えて、大きな資金を米ドル建て債券に投じる場合、複数の米ドル建て債券に分散投資する商品ラインナップがあることは非常にメリットになるはずです。
IFAとは
IFAはIndependent Financial Advisor”の略で、近年業界で注目を集める金融アドバイザーの業態の一種です。
大きな特徴は、既存の金融機関から独立した経営方針の下、中立的な立場で顧客の立場に立った金融アドバイスができる事業形態にあります。
まだまだ認知度が低く分かりにくいため下記に特徴を紹介します。
顧客に寄り添った提案が可能
先述の通り、多くの証券会社や銀行の営業マンは会社に所属しているため、目標やノルマがあり、更に会社の方針に従う必要があります。そのため、真に顧客のための営業活動ができないことが予想されます(実際そうだと思います)。
一方、大半のIFA法人は既存の金融機関と資本関係はなく、提携する証券会社や金融機関から販売要請やノルマを課されることがないため、顧客のメリットを最優先した提案が可能です。
豊富なサービスラインナップ
IFA法人は複数の証券会社や生命保険会社等と提携しているケースが多く、それらの豊富な商品ラインナップから顧客に最適なものを提案できる強みがあります。
さらに、税理士や弁護士といった士業と外部連携をしていたり、不動産など金融以外の経験を有していたりと、金融以外の分野にも精通した資産運用全般に長けたIFA法人もあります。
さいごに
もしIFAに相談してみたいとお考えでしたら「金融資産・不動産」などをワンストップで相談できる強みがある私たちoutperformにご相談ください。
「生涯にわたる資産運用アドバイザー」として、あなたに最適なご提案をさせていただきます。