古い医療保険は使えない?入院の短期化で給付金が出ない可能性も

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古い医療保険は使えない?入院の短期化で給付金が出ない可能性も

入院保険

「昔入った医療保険があるから、万が一のときも安心」と思っている方は、意外と少なくありません。

しかし、過去に加入した保険をそのまま見直さずに放置していると、いざ入院したときに「1円も給付金がもらえない」という事態に陥るリスクがあります。

なぜなら、ここ数年で日本の医療体制は大きく変化しており、昔の保障内容と現代の治療実態の間に深刻な「ズレ」が生じているからです。

今回は、古い医療保険を維持し続けることのデメリットと、現代の医療トレンドに合わせた見直しのポイントを分かりやすく解説します。

現代の医療は「短期入院」と「通院治療」が主流

昔の医療保険(特に10年以上前のもの)は、大きな病気をして「何ヶ月も長期入院する」ことを想定して作られているケースが大半でした。当時は病院のベッド数にも余裕があり、体力が回復するまでじっくり入院生活を送ることが一般的だったからです。

しかし厚生労働省の調査データを見ると、現在の平均在院日数(入院日数)は右肩下がりに短くなっています。現在の医療現場では、医療技術(内視鏡手術など)の著しい進歩によって体への負担が減ったこと、そして国の政策として「入院はできるだけ短くし、退院したあとに通院でリハビリや治療を続ける」というスタイルを推進していることが理由です。

かつては数週間入院するのが当たり前だった三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)であっても、現在では手術後3日〜4日で退院し、あとは定期的に通院しながら仕事と両立して治していくケースが非常に増えています。

古い医療保険で契約者が陥る2つの落とし穴

現代の「短期入院化」が進んだ結果、古い保険に入り続けている人には、以下のような想定外の失敗が起こりやすくなっています。

①「5日目から保障」のせいで、数日間の入院では給付金がゼロ

昔の保険で特に多いのが、「入院して5日目から日額5,000円を支給」といった支払条件です。このタイプは、「4日目までの入院に対しては一切お金を出さない(免責期間がある)」というルールになっています。現代の主流である「3泊4日の短期入院」をした場合、退院後に窓口で高い医療費を支払ったにもかかわらず、長年保険料を払ってきた保険からは給付金が1円も受け取れないという悲しい事態になってしまいます。

②長期入院用の保障が「宝の持ち腐れ」になっている

「1回の入院につき120日まで保障」「180日まで保障」といった手厚い長期保障がついていると、一見すると安心感があります。しかし、現代の一般的な病気やケガで100日を超えるような長期入院になるケースは、統計上も極めて稀です。使う可能性が非常に低い「幻の長期保障」のために、毎月高い保険料を払い続けていることになり、家計の大きな無駄に繋がっています。

現代の医療保険選びは「日帰り入院」と「一時金」がトレンド

医療保険選び

今の医療実態に合わせて保険を賢く見直すなら、時代のニーズに応じた以下の2つのポイントを意識することが大切です。

「日帰り入院(1泊2日未満)」から保障されるか

今の医療保険は、入院1日目(日帰り入院)からしっかり給付金が出るプランが主流です。これなら、検査を兼ねた1泊2日の検査入院や、数時間で帰宅する手術であっても確実にサポートを受けられます。

「入院一時金」でまとまったお金を受け取る

「1日あたり5,000円」というもらい方ではなく、入院した時点で「一律10万円」のようにまとまった一時金が出るタイプが人気を集めています。入院日数がどれだけ短くても、一律でまとまったお金が入るため、病院の個室代(差額ベッド代)や、パジャマ・タオルのレンタル代、退院時のタクシー代といった「実費の初期費用」をしっかりカバーできます。

【まとめ】今の医療に合わせた「最適なバランス」を

相談

「昔の保険だからすべてダメ」というわけではありませんが、医療の常識が変わっている以上、保障の物差しもアップデートしていく必要があります。「安心のために払っている保険料」が、今の治療スタイルに合っているかどうかを定期的にチェックすることが大切だと思います。

「自分の保険は今のままで大丈夫かな?」「今の医療トレンドに合っているか確かめたい」と少しでも不安に思われたら、決して一人で悩まずにお気軽にご相談ください。

私たちoutperformは、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)業務だけでなく、保険代理店も兼業しているので、お気軽にお問い合わせください。現在の保障内容の確認から、将来に向けた最適なバランスの組み方まで、中立的な視点で丁寧にお手伝いいたします。

時代に合わせた知識を持って、無駄のない確かな安心を整えていきましょう。


永尾双葉
著者

永尾 双葉

取締役管理部長

大学卒業後、国内証券会社に入社し、主に東京都世田谷区の富裕層へのコンサルティング業に従事。その後、大手国内証券会社へ入社しコールセンターのSVとしてマネージメントも経験。現在は、バックオフィスとして顧客と従業員のサポートを中心に業務を行っている。
保有資格:AFP、宅建士