「資産がある人」にあえて必要な保険とは?掛け捨て保険の合理的な活用術

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「資産がある人」にあえて必要な保険とは?掛け捨て保険の合理的な活用術

お金持ちの掛け捨て保険

ある程度まとまった資産や預貯金を築かれている方から、「十分な自己資金がある場合、保険に入る意味ってあるの?」と疑問の声をいただくことがあります。

確かに、日常生活における医療費や万が一の際の遺族の生活費をご自身の資産で十分にカバーできる状態であれば、保障を目的とした一般的な保険加入の必要性は低くなります。

しかし、一定の資産をお持ちの方が、あえて「シンプルな掛け捨て保険」を選択肢として残しておいたことで、後々役立ったというケースもあります。

今回は、資産を増やすためではなく「すでにある資産や生活基盤を守るため」に、掛け捨て保険をどのように活用させるかについて、詳しく解説します。

資産があっても「自己資金でのカバー」だけでは補いにくい側面

手元の預貯金や運用資産だけであらゆるリスクに備える考え方は、保険料というコストが発生しないため合理的です。

一方で、手元の資産が豊富であっても、すべてを自己資金だけで対応しようとした場合には、大きく2つの課題が生じます。

1. 運用資産や事業資金を「不本意なタイミングで現金化」せざるを得ないこと

万が一の事態が発生した際、遺族の短期的な生活費や急な環境変化に対応するための現金がすぐに必要になります。

もし資産の多くが株式・投資信託などの運用資産、あるいは不動産や事業資金として動いている場合、それらを不本意なタイミングで急遽売却・現金化せざるを得なくなるリスクがあります。特に株式市場の下落局面などで資産を切り崩すことは、損失の確定につながります。

2. 相続手続きが終わるまで「資産が凍結し、すぐに動かせない」こと

どれほど手元の資産が豊富であっても、本人の死亡後は遺産分割協議や名義変更の手続きが終わるまで、銀行口座や運用資産が一時的に凍結されます。 自己資金だけに頼っていると、遺族が当面の生活費や税金の支払いに必要となる「即座に動かせる現金」を手元に用意するまでに時間がかかってしまうという問題が生じます。

資産がある人が「掛け捨て保険」をあえて活用する2つの視点

掛け捨て保険

十分な資産がある場合、リスクが生じても手元の資金で対応する「すべて自己資金でカバーする」という選択が基本的なベースとなります。

その上で、あえて「シンプルな掛け捨て保険」を組み込むかどうかは、「手元の資産をどのような状態で維持したいか」という観点から検討することになります。

「すべて自己資金で対応する場合」と「あえて掛け捨て保険を併用する場合」の構造的な違いは以下の通りです。

比較項目すべて自己資金で対応する場合あえて掛け捨て保険を併用する場合
万が一の際の現金化運用資産や事業資金を急遽売却・切り崩すリスクがある即座に現金(保険金)が振込まれるため、運用資産を動かさずに済む
固定コスト0円(保険料が発生しない)最低限の保険料(掛け捨てコスト)が発生する
主な役割支出をすべて自前の資産でカバーする万が一の際の短期的な資金負担を代替する

視点①:運用資産や事業資産の不本意な売却を防ぐ

手元の資金の多くを株式・投資信託や事業資金、不動産などに充てている場合、万が一の事態が起きてもそれらを不本意なタイミングで売却したくはありません。

掛け捨て保険で即座に動かせる手元資金を確保しておくことで、保有している運用資産や事業をそのまま維持することができます。

視点②:相場下落時の売却損を避ける

もし株式市場の下落局面などのタイミングで万が一の事態が発生した場合、運用資産を切り崩して遺族の生活費や環境変化に対応するのは、売却損を確定させることになります。

支払われる死亡保険金(現金)があれば、運用資産を売却せずに保有し続けることができ、市場が回復するまで手放さずに済みます。

【まとめ】自分の資産状況とのバランスを考える

ある程度まとまった資産をお持ちの方にとって、保険は「保障を得るため」だけでなく、「築いてきた資産の流動性や柔軟性を保つための選択肢」としても機能します。

・手元の資産の流動性(すぐに動かせる現金がどれくらいあるか)

・運用資産を切り崩さずに保有し続ける必要があるか

以上の内容を、ご自身の純資産の状況や資産の配置と照らし合わせ、保険というツールをどのように活用するのが合理的か整理する際のヒントになれば幸いです。

また、私たちoutperformは、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)業務だけでなく、保険代理店も兼業しているので、気になることがあればお気軽にお問い合わせください。現在の保障内容の確認から、将来に向けた最適なバランスの組み方まで、中立的な視点で丁寧にお手伝いいたします。


永尾双葉
著者

永尾 双葉

取締役管理部長

大学卒業後、国内証券会社に入社し、主に東京都世田谷区の富裕層へのコンサルティング業に従事。その後、大手国内証券会社へ入社しコールセンターのSVとしてマネージメントも経験。現在は、バックオフィスとして顧客と従業員のサポートを中心に業務を行っている。
保有資格:AFP、宅建士